
スイングトレードは少ない資金でも将来的な値上がり次第では大きな利益を狙うことができます。また、チャートを確認する回数も少なくて済むので、仮想通貨(暗号資産)投資の初心者が副業で取り組みやすい点も魅力と言えます。
一方で、スイングトレードで利益を出す具体的な方法が分からない人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、仮想通貨のスイングトレードの概要、メリットとデメリットに加えて、成功させるための2つのコツを解説していきます。
目次
1. スイングトレードとは?
この項目では、仮想通貨のスイングトレードの概要、メリット、デメリットなどを確認していきます。
1-1. 数日から数ヶ月かけて行うトレードのこと
仮想通貨のスイングトレードとは、数日から数ヶ月かけて行う仮想通貨のトレードのことです。
たとえば、購入した仮想通貨を1か月間保有し、値上がりしたタイミングで売却した場合などはスイングトレードと呼ぶことができます。
他のトレードスタイルとは取引の期間が異なる
仮想通貨に限らず投資の世界では代表的な4つのトレードスタイルがあり、スイングトレードとの最も大きな違いは取引の期間です。スイングトレードの概要がより分かりやすくなるように、これらのトレードスタイルとの比較を行っていきましょう。
以下は4つのトレードスタイルについてまとめたものです。
トレードスタイル | 取引の期間 | メリット | デメリット |
スキャルピング | 数秒〜数分 | 短時間で利益を狙える | チャートの確認で時間が取られる |
デイトレード | 1日 | ||
スイングトレード | 数日から数週間 | 手間が少ない | 利益が出るまで時間がかかる |
長期トレード | 数ヶ月から数年 |
スイングトレードは制約が少なく初心者に適している
スイングトレードは資金量やチャートの確認する時間などの制約が少ないため、初心者に適した手法と考えることが可能です。
スイングトレードはスキャルピングやデイトレードと比較すると、長めの期間ポジション(決済していない注文)を保有することになります。そのため、価格変動もある程度の値幅を期待することができ、資金が少なくても利益を狙いやすくなっています。
また、売買の回数が少ないため、チャートの確認で時間が取られることもそれほど多くありません。こうした点からも、スイングトレードは制約が少なく初心者向けの投資手法だと言えるのです。
期間が短いほど中級者や上級者向けとなる
一方で、取引をする期間が短いほど、中級者や上級者向けの取引手法であると考えられます。短期間での取引は価格の変動もあまり大きくないため、ある程度の利益を出すためにまとまった資金が必要となることや、チャートに常に張り付いている必要があるなど、制約が多くなるとが要因です。
1-2. 仮想通貨はスイングトレードに向いているのか?
仮想通貨がスイングトレードに向いているかは、運用金額によって見方が変わると言えます。米ドルとの価格変動の比較を交えながら確認していきましょう。
運用金額が大きければスイングトレードには適さない
基本的な考え方としては、運用金額が大きければ仮想通貨はスイングトレードには適さないと言えます。たとえば、米ドルの価格変動率は大きくても1年間で20%以内に止まることがほとんどです。一方で仮想通貨は、1日で20%を超えた価格変動が起こることもあります。
これに加えて、スイングトレードでは保有する期間が長いために、保有期間中にこうした大きな価格変動が起こる可能性はさらに高まります。この時に大きな金額を運用していれば、損失も大きくなってしまう可能性があるのです。
こうした点からも、運用する金額が大きければスイングトレードにはあまり適していないと考えることができます。
運用金額が小さければスイングトレードにも適している
一方で運用金額が小さければ、スイングトレードのように保有期間が長い手法でも大きな価格変動による損失のリスクは低減されます。
たとえば、1万円と10万円の資金でスイングトレードをした場合を考えてみましょう。仮に50%の価格変動で損失が発生したとすると、10万円のトレードでは5万円の損失になりますが、1万円のトレードでは5,000円の損失で済みます。
こうしたことからも、仮想通貨がスイングトレードに向いているかどうかは、運用する金額によって異なると結論付けることができるのです。
1-3. メリットとデメリット
スイングトレードは中期戦
資金・時間的な制約が少なく取り組みやすいが、利益が出るまで時間がかかる
スイングトレードはほかの投資法と比べて、初心者でも取り組みやすい投資法と言えます。
チャートの確認に時間が取られない
チャートの確認に時間が取られないことは、仮想通貨のスイングトレードのメリットです。スイングトレードではスキャルピングやデイトレードのように頻繁に売買を行いません。売買の回数が少ないため、チャートの確認にも時間が取られないのです。
少ない資金でも利益が狙える
少ない資金でもある程度の利益が狙える点は、仮想通貨のスイングトレードのメリットです。スイングトレードでは長期間に渡りポジションを保有するため、スキャルピングやデイトレードよりも大きな価格変動が期待できるからです。
利益が出るまで時間がかかる
仮想通貨のスイングトレードは利益が出るまで時間がかかります。スキャルピングやデイトレードと比較すると取引の期間が長いことが、その理由です。そのため、すぐに利益を出したい人には適した手法ではないと言えます。
大きな金額の運用には向かない
仮想通貨のスイングトレードは大きな金額の運用には適していません。ポジションの保有期間が長いため、急激な価格変動が起こる可能性が高く、これによって大きな損失を出してしまう可能性があるからです。
1-4. 売買ポイント
スイングトレードの売買ポイントではトレンドを意識することが重要です。上昇や下落のトレンドの流れに乗ることで、少ない資金でも大きな利益を狙っていくことが可能となるからです。
トレンドを把握する上で重要になるのが「移動平均線」です。移動平均線は期間ごとの終値の平均を結んだ線のことです。相場の全体的な方向感を把握することに役立てることができます。
以下では、移動平均線を基に仮想通貨のスイングトレードにおける売買ポイントを確認していきましょう。
▶外資戦略コンサル出身トレーダーが解説|BTCの移動平均線の使い方
移動平均線が上向きなら「買い」
移動平均線が上向きになっている時は、買いを入れるタイミングの1つと考えることが可能です。下記のチャートでは、画面中央付近で移動平均線が上向きに転じており、その後に大きな上昇トレンドが発生していることが分かります。

このタイミングで買いを入れれば、上昇トレンドの流れに乗って利益を狙っていくことが可能です。
移動平均線が下向きなら「売り」
移動平均線が下向きになっている時は、売りポイントの1つと考えることができます。下記のチャートでは、画面中央付近で移動平均線が下向きに転じており、その後に大きな下落トレンドが発生していることが分かります。

そのため、ポジションを保有している場合は売りのタイミングの1つと考えることが可能です。
期間の設定はどうすれば良い?
スイングトレードで移動平均線を使う場合、期間の設定に決まりはありません。もし設定の目安が欲しい場合は、20日、25日、50日を使っても良いかもしれません。これらの期間は多くの投資家が利用しているため、情報の信頼性が高くなると考えることができます。
2. 仮想通貨のスイングトレードを成功させる2つのコツ
この項目では、仮想通貨のスイングトレードを成功させるコツについて確認していきます。
コツ① テクニカル分析でトレンド転換を見極める
1つ目のコツとしては、テクニカル分析でトレンドの転換を見極めることが挙げられます。
スイングトレードでは大きなトレンドの流れに乗って売買をしていくことが重要です。トレンドの転換を見極めることができれば、エントリーや決済をする根拠を持つことができ、なおかつ最も利益が得られるタイミングでエントリーと決済をすることが可能となるのです。
▶【外資戦略コンサル出身のトレーダーによる】仮想通貨のテクニカル分析|イラストとチャート実例で解説
初心者でも取り組みやすいRSI
テクニカル分析は指標を使いチャートを分析することで、さまざまな種類の指標があります。今回はその中でも、トレンドの転換の見極めに役立つ指標として、初心者でも取り組みやすいRSIを紹介します。
RSIは相場の過熱感を示した指標
転換の見極め方を理解するためにも、RSIがどのような指標なのかをはじめに確認していきましょう。
RSIは0〜100までの数値を使った、買いと売りの過熱感を示した指標です。相場では買いと売りどちらの場合でも、行き過ぎると価格が反発する傾向があります。RSIはそうした過熱感を数値化し、どこで反発するかを予想するために利用する指標と考えられています。
RSIが70〜80を超えれば買われ過ぎとなり価格は反発して下落、RSIが20〜30を下回れば売られ過ぎとなり価格は反発して上昇すると考えることが可能です。
RSIによるトレンド転換の見極め方
以下のチャート画像では画面中央付近でRSIが20を下回っており、売られ過ぎの状態となっています。

一方で、価格はその後反発し、大きく上昇していることが分かりますね。つまり、下落トレンドから上昇トレンドに切り替わったと言うことができます。
このように、RSIを使うことでトレンドの転換を見極めることが可能となります。この例のタイミングであれば、トレンド転換で価格が反発して上昇が見込めるので、買いの機会として考えることができるでしょう。
▶外資戦略コンサル出身のトレーダーが解説!RSIの使い方・エントリー&決済のコツ
コツ② 損切りで損失を小さくする
2つ目のコツとして、損切りで損失を小さくすることが挙げられます。投資においては、複数回の取引の損益をプラスにすることが重要です。損失を小さくすることで、1度の損益ではなく、複数回の取引の損益をプラスにできる可能性を高めることが可能となるのです。
たとえば、10回の取引のうち8回で合計5万円の損失が出たとします。一方で、残り2回の取引では7万円の利益を出すことができました。この場合の10回の取引の合計損益は、利益の7万円から損失の5万円を差し引いた2万円となります。
このように、仮に損失を出してしまっても、その金額を小さくすることができれば、複数回の取引の合計損益で収益をプラスにすることが可能となります。
IFO注文で損切りを徹底する
損失を小さくするためには、損切りを機械的に徹底することが重要です。そのためにも、IFO注文を活用することをおすすめします。
IFO注文では新規注文を発注する時に、利食いと損切りの決済注文を同時に出すことが可能です。たとえば、1BTCの価格が95万円の時に90万円で買いが入るよう新規注文を入れ、1BTC100万円で利食い、1BTC85万円で損切りの決済注文を入れた場合のイメージは以下のようになります。
この場合、85万円まで下落した段階で自動的に損切りの決済注文が発動します。わざわざ自分で損切りをする手間も省けますし、価格の変動に気づかずに大きな損失を出してしまうといったリスクもなくすことが可能です。
▶IFO注文とは? IFDやOCOとの違い・利益を出すコツをトレーダーが解説
損切りに目安は存在しない
スイングトレードにおける明確な損切りの目安は存在しません。そのため、自分がどれくらいの損失までなら許容できるのかを取引前に決める必要があります。
どうしても目安が欲しい場合には、投資可能な自己資金に対して1%〜2%までを許容できる損失としましょう。これによって、損失を比較的小さく済ませることが可能となります。
「損失は必ず出るもの」と理解する
投資の世界ではどんな一流の投資家でも、全ての取引に勝つことは不可能です。価格の動きはランダムで、誰にも100%の予想を出すことができないからです。こうした点からも、損失は必ず出るものだと考えることができます。この考えを前もって理解しておけば、取引中に損失が出たことで感情的になってしまい、判断を誤るといったことを防ぐことができます。
▶正しい損切りで「損切り貧乏」を回避! 目安の探し方をトレーダーが解説
まとめ
以上、仮想通貨のスイングトレードについて解説してきました。改めて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
- 仮想通貨のスイングトレードは数日や数週間かけて行う取引のこと
- チャートの確認時間や資金量などの制約が少ないため初心者に適している
- 成功させるコツはRSIなどを活用してトレンドの転換を見抜くこと
仮想通貨に限らず、スイングトレードではトレンドをいかに掴むかが重要になります。テクニカル分析なども活用しながら、根拠を持って取引できるよう心がけましょう。
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