仮想通貨テザー(Tether/USDT)とは? 特徴・米ドルとの関係について解説

USDT

アルトコイン(オルトコイン)の一種であるテザー(Tether/USDT)は、他の仮想通貨(暗号資産)とは大きく異なる特徴を持ちます。

それは、米ドルの価値に追従し、他の仮想通貨と比べて価格変動が少ないというものです。その特徴から基軸通貨として広く使用されるなど、他とは一線を画す仮想通貨となっています。

本記事では、テザーの基礎的な特徴から詳しいメリット・デメリット、実際にテザーが購入できる仮想通貨取引所について解説していきます。

この記事でわかること(USDT)


1. 仮想通貨テザー(Tether/USDT)とは?

テザーとは、米ドルの価値を基準に価格を決定することを最大の特徴としている仮想通貨です。

まず実際にテザー/米ドル(USDTUSD)のチャートを見てみましょう。以下は2019年5月以降のテザー/米ドルのチャートです。

テザー(USDT)と米ドルのレート

一時的にレンジを抜けることもありますが、ほとんどの期間において1.00付近のレートを維持しています。

では次に、テザーとビットコインの価格推移を比較してみましょう。以下は、テザー/米ドル(青)、ビットコイン/米ドル(赤)のチャートです。

テザー(USDT)とビットコイン(BTC)の価格

ビットコインと比べると、テザーはほとんど価格が変化していないことがわかります。

こうしてみると、テザーがいかに特殊な性質を持った仮想通貨であるかが実感できるかと思います。

最後に、ドル円の価格推移と比較してみましょう。

ドル円をはじめとする為替は、仮想通貨より価格変動が激しくない傾向にありますが、テザーと比較するとどのような結果になるのでしょうか。以下は、ドル円(オレンジ)、テザー(青)のチャートです。

ドル円レートとテザー価格の推移

結果として、テザーよりもドル円の価格変動のほうが激しい傾向が見受けられました。これらの比較からも、いかにテザーの価格変動が小さく、安定しているかがわかります。

値動きが小さい理由は、テザーが米ドルを基準に価格を決めているからです。

ゆえに価格変動リスクを抑えた仮想通貨という、珍しい特徴を持っているのです。

一方で、あくまでテザーは仮想通貨であるので、送金の速さ手数料の安さなど、仮想通貨の優位性は保たれます。

すなわち、仮想通貨のメリットを活かしつつデメリットを軽減することができるのです。

以上がテザーの持つ特徴の大まかな説明になります。

それでは次に、テザーのメリット・デメリットについて深堀りしていきましょう。


2. テザー(USDT)のメリット

冒頭で述べたとおり、テザーはかなり特殊な仮想通貨です。その特徴を活かしたメリットも多い反面、今までにない種類の仮想通貨であるためデメリットも存在します。

まずはメリットについて見ていきましょう。

2-1. 価格変動リスクが小さい

最大の特徴は、やはり価格変動リスクが小さいことです。値動きの激しい仮想通貨において、これは非常に大きなメリットであるといえます。

ビットコインなら1日で10%以上変動することも多いですが、テザーはせいぜい1%程度です。

他の仮想通貨と比べ、テザーは下落リスクが圧倒的に低いため、安心して保有できます。

一方で値上がりによる大きな利益も見込みづらいですが、テザーへ投資している投資家は後述する基軸通貨としての価値に期待している方が多いでしょう。

2-2. 基軸通貨として期待されている

米ドルとほぼ同じ価値であるなら、米ドルでいいのでは、と思う人もいることでしょう。しかし、仮想通貨特有のメリットを活かすことで、非常に便利な通貨となります。

例えば、日本円を米ドルに換金する際には、為替手数料がかかる、銀行の営業時間が影響する、といった問題があります。

一方、日本円からテザー、テザーから米ドルといったように、テザーを経由することでこの問題が解決します。

仮想通貨の利点である、手数料が安いこと、24時間365日取引可能であることを十二分に活かしているのです。

このように、テザーは取引の際の潤滑油のように機能するのです。

同様のことは、仮想通貨の取引においてもいえます。

日本の仮想通貨取引所は日本円を基軸通貨としていますが、海外ではテザーを基軸通貨としているところが多くあります。

今後テザーを基軸通貨として導入する取引所が増えていけば、テザーは今以上に有用性が評価されるでしょう。


3. テザー(USDT)のデメリット

ここまででテザーのメリットを紹介しましたが、やはり投資をするうえではデメリットもしっかりと把握しておく必要があります。テザーは、その特性上いくつかのデメリットが存在します。

3-1. 中央集権的

ひとつめのデメリットとして、テザーは中央集権的な側面があることが挙げられます。

中央集権的とは、簡単にいえば特定の団体に権限が集中していることを指します。

テザーはドルと価値を等しくするため、Tether Limited社が非常に強い権力を持っています。

仮想通貨はブロックチェーンによって中央集権的でない通貨であることが大きなメリットなのですが、テザーはそのメリットが薄くなってしまっています。

もしTether Limited社が倒産するといった事件が起これば、テザーの価値はほとんどなくなってしまいます。

このようなリスクを、カウンターパーティー・リスクと呼びます。

3-2. ドルと価格差が生じることもある

テザーは常にドルとほぼ同一の価値で推移しますが、それは必ずしも絶対ではありません。平常時でも、1USDT = 1 ± 0.04USD程度の価格差が生じます。

冒頭に掲載したチャートをもう一度見てみましょう。一時的とはいえ価格が一定のレンジから大きく外れている瞬間があります。

テザー(USDT)と米ドルのレートが乖離

この価格の乖離の理由は明確になってはいませんが、以下のふたつの説が有力です。

テザー(USDT)と米ドルの価格が乖離する理由として考えられる要因

  • ビットコインなど、他の仮想通貨の急変動が影響している
  • テザーに関するニュースなどを原因とする、売買の急増

テザーも他の仮想通貨と同じく、仮想通貨取引所で売買可能な金融商品です。

ゆえに、売買の方向が偏ると価格も変動し、一時的に乖離する可能性も存在します。

テザーの価格が他の仮想通貨と比べて安定しているのは事実ですが、安定性を過信して大量に保有するのは禁物です。


4. テザー(USDT)の購入方法

日本の仮想通貨取引所でテザーを取り扱っているところは残念ながらありません。テザーを購入するには、海外の仮想通貨取引所を利用するとよいでしょう。

以下に紹介する3つの仮想通貨取引所は、知名度が高くユーザー数の多い取引所です。

4-1. BINANCE

USDTを購入できる取引所(バイナンス)
参照:BINANCE

BINANCE(バイナンス)は世界的にも有名な仮想通貨取引所です。

取扱銘柄数、取引高、利用者数いずれも世界トップクラスであり、非常に高い人気を誇ります。

BINANCEの特徴をまとめると、以下のようになります。

取扱通貨数 1,000種類以上
USDTの通貨ペア数 約100種類
日本語対応可否 不可
スマホアプリ あり
レバレッジ 最大125倍

取扱通貨の数が1,000種類と非常に多いのが大きな特徴です。国内の仮想通貨取引所では多くて10種類程度であるなか、これは大きなメリットであるといえるでしょう。

取り扱っている通貨は現在も増えており、多くの種類のなかから自分にあったコインを選びたいという人にはおすすめの仮想通貨取引所です。

4-2. Poloniex

USDTを購入できる取引所(ポロニエックス)
参照:Poloniex

Poloniexは、アメリカに拠点を置く世界最大級の仮想通貨取引所です。取引高では世界でもトップといわれることもあり、その規模の大きさがうかがい知れます。

Poloniexの特徴は以下のようになります。

取扱通貨数 185種類
USDTの通貨ペア数 43種類
日本語対応可否 不可
スマホアプリ あり
レバレッジ 最大2.5倍

取り扱っている仮想通貨の種類は185種類と、BINANCEと比べると見劣りしますが、それでも十分多い部類です。

また、Poloniexはレンディング(貸付)をおこなうことができます。レンディングとは、自分が所有するコインを他者に貸し付け、利子を受け取れるというシステムです。

長期保有している仮想通貨がある方におすすめのサービスですが、短期でのレンディングも可能です。

2日間のレンディングが基本となっているため、気軽に試してみることができます。

4-3. Bittrex

USDTを購入できる取引所(BITTREX)
参照:Bittrex

Bittrex(ビットトレックス)はPoloniexと同じく、アメリカに拠点を置く仮想通貨取引所です。取り扱っている仮想通貨の種類は600弱とかなり多く、多くのコインを取引したい方におすすめです。

Bittrexの特徴は以下のようになります。

取扱通貨数 約600種類
USDTの通貨ペア数 55種類
日本語対応可否 不可
スマホアプリ あり
レバレッジ なし(現物のみ)

Bittrexの特徴として、ICOをおこなったコインを積極的に上場させていることが挙げられます。

ICOで新しく上場した通貨は大きく値が動くことも珍しくないので、いち早く取引したい方におすすめです。

また、取引手数料が一律0.25%となっており、アルトコインだけに着目すれば安価であるといえます。

アルトコインの取引手数料を抑えたい方は、ぜひBittrexを検討してみるとよいでしょう。


まとめ

仮想通貨といえば大きな値動きをイメージする人が多いですが、テザーはその特性から、むしろ値動きが小さいという特徴を持ちます。もちろん突発的な価格変動に注意は必要ではあるものの、値動きに一喜一憂するということは比較的少ないです。

投資するとき、自分はなぜその仮想通貨を選んだのか、理由をしっかりと持つことが重要です。テザーに投資する場合、値上がり益は他の仮想通貨ほど期待はできません。

一方で基軸通貨としてのポテンシャルは高いものを持っているといえます。

その理由から保有するロット、期間などを逆算し、計画的に投資をしていくことをおすすめします。

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