
FXのウェッジはチャートパターンの1つです。ウェッジ形成後の価格の動きには特定の傾向があり、その傾向を覚えることができれば、取引で利益を出すことにも役立ちます。
今回の記事では、FXのウェッジの概要や売買ポイント、トレンドとの関係性や他の指標と組み合わせて利益を出す活用のコツなどについて解説していきます。
目次
1. FXのウェッジとは?
この項目では、FXのウェッジの概要、種類、売買ポイントを確認していきます。
1-1. 三角形のチャートパターンのこと

ウェッジは三角形のチャートパターンです。三角形の上辺か下辺のどちらかが、緩やかな角度になっている点が特徴と言えます。
ウェッジ出現後には、価格が上昇か下落のどちらかに転じる可能性があります。ウェッジを見つけることで、売買タイミングの見極めに役立てることが可能です。
上昇と下落の2種類のパターン
ウェッジには上昇と下落の2種類のパターンがあります。
- レジスタンスライン:高値同士を結んだライン(三角形の上辺)
- サポートライン:安値同士を結んだライン(三角形の下辺)
上昇型の場合は、レジスタンスラインが緩やかに上昇し、サポートラインはより急勾配に上昇します。これに対して、下降型の場合はレジスタンスラインが急勾配に下落し、サポートラインが緩やかに下落するのが特徴です。
上昇型なら価格は下落
一般的に、上昇型のウェッジが出現した場合には価格は下落する傾向があります。たとえば、以下のビットコインのチャート画像では、上昇型のウェッジが発生していますが、価格はウェッジを抜けた後に下落していることがわかります。

下降型なら価格は上昇
一般的に、下降型のウェッジが出現した場合には価格は上昇する傾向があります。たとえば、以下のビットコインのチャート画像では、下降型のウェッジが発生していますが、価格はウェッジを抜けた後に上昇していることがわかります。

1-2. 売買ポイント
売りのポイントは上昇型がサポートラインを下抜けた時
上昇型はサポートラインを下抜けしたタイミングが、売りの1つのポイントと言えます。このタイミングでは買いの力が弱まっており、売りの力に押し返されて価格が下落する可能性が高まっているからです。
買いのポイントは上昇型がサポートラインを上抜けた時
下降型はサポートラインを上抜けしたタイミングが、買いの1つのポイントと言えます。このタイミングでは買いの力が売りの力を上回り、価格が上昇する可能性が高まっているからです。
1-3. トレンドの転換や継続のサイン
ウェッジはトレンドの転換や継続のサインでもあります。トレンドとは相場の全体的な方向感を示すもので、大きく分けて上昇トレンドと下落トレンドの2種類が存在します。
ウェッジとトレンドの関係性
上昇と下落トレンドどちらの場合でも、上昇型と下降型のウェッジは出現します。トレンドとウェッジの出現のしやすさは、以下のようになります。
(凡例)○:出現しやすい、△:出現しにくい
トレンド | 上昇型 | 下降型 | |
上昇 | 中盤 | △ | ○ |
終盤 | ○ | △ | |
転換/継続 | 転換 | 継続 | |
下降 | 中盤 | ○ | △ |
終盤 | △ | ○ | |
転換/継続 | 継続 | 転換 |
上昇トレンド中の上昇型ウェッジはトレンド転換
一般的に上昇トレンド中であれば、上昇型ウェッジは終盤に発生する傾向があります。これは上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すサインです。
また、上昇トレンド中に下降型ウェッジが発生した場合には価格の上昇が期待できるため、上昇トレンドも継続となる可能性が高まります。
下落トレンド中の下降型ウェッジはトレンド継続
一方で、下落トレンド中であれば、下降型ウェッジは終盤に発生する傾向があります。これは下落トレンドから上昇トレンドへの転換を示すサインです。
また、下落トレンド中に上昇型ウェッジが発生すれば、価格の下落が見込めるため、下落トレンドも継続となる可能性が高まります。
2. ウェッジで利益を出すコツ
この項目では、ウェッジで利益を出すコツについて確認していきます。
2-1. エリオット波動で価格予想の信頼性を高める
ウェッジで利益を出すために、エリオット波動という理論を組み合わせることはコツの1つです。エリオット波動は相場を複数の波で捉えた理論で、ウェッジと併用することでその後の価格の動きの信頼性を高めることができます。
エリオット波動の構成
エリオット波動には、上昇と下落の2つの種類があります。5つの上昇波(または下落波)とそれを修正する3つの下落波(または上昇波)で構成されている点が特徴です。以下のチャートは上昇のエリオット波動の例になります。

5波目でウェッジが形成されやすい
エリオット波動の5波目では、ウェッジが形成されやすい傾向があります。たとえば、以下のビットコインチャートでは上昇のエリオット波動の5波目と合わせて、上昇型のウェッジが形成されています。

上昇型のウェッジは価格が下落する傾向がありますが、上昇のエリオット波動も5波目が形成された後は3つの修正の下落波が入るので、価格が下落する可能性はさらに高まります。
このように、ウェッジだけでなく他の理論を組み合わせることで、その後の価格予想の信頼性をさらに高めることができるのです。
2-2. フィボナッチ・リトレースメントで決済ポイントを探る
ウェッジを使い利益を出すコツとして、フィボナッチを活用して決済ポイントを探ることが挙げられます。
フィボナッチ・リトレースメントは価格がどれくらいの水準まで戻るかを予想するための指標です。ウェッジと組み合わせることで、買いや売りを入れた後にどの段階で決済をするかの目安とすることができます。
フィボナッチ・リトレースメントの概要
フィボナッチ・リトレースメントではトレンドの始点と終点を結び、以下の7つの数値を基に価格がどれくらいの水準まで戻るかを予想します。
数値 | 考え方 |
0 | トレンドの終点 |
0.236 | 一般的な戻りの水準 |
0.382 | 一般的な戻りの水準 |
0.5 | 半値戻しの水準 |
0.618 | 深めの戻り水準 |
0.786 | 深めの戻り水準 |
1 | トレンドの始点 |
以下の画像は、トレンドの始点と終点を結んだフィボナッチ・リトレースメントが表示されているチャートです。

一旦は上昇していた価格が、フィボナッチ・リトレースメントの戻り水準である0.786付近まで下落していることがわかります。
フィボナッチ・リトレースメントとウェッジのチャート例

上記は下落型のウェッジに、フィボナッチ・リトレースメントを当てはめたものです。
ウェッジを上抜けした後、半値戻しの水準である0.5付近まで価格が上昇していることがわかります。このタイミングに買いで入っていれば、売りで決済する目安の1つとすることができるでしょう。
このように、フィボナッチ・リトレースメントとウェッジを組み合わせて使うことで、より信頼性の高い決済の目安を探ることができるのです。
まとめ
以上、FXのウェッジについて解説してきました。改めて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
- ウェッジは形成後に価格の上昇(または下落)が見込まれる三角形のチャートパターン
- 上昇型はサポートラインを下抜け、下降型はレジスタンスラインを上抜けした時が売買ポイント
- エリオット波動やフィボナッチ・リトレースメントを合わせて活用するのが効果的
今回紹介したように、ウェッジを見つけることでその後の価格予想に役立てることができます。
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