ビットコインキャッシュはどんな仮想通貨? 価格動向と特徴を解説

ビットコインキャッシュ(BCH)とは

いくつもある仮想通貨(暗号資産)の中で、ビットコインキャッシュが気になっているのではないでしょうか?

ビットコインキャッシュは名称に「ビットコイン」が含まれているだけあって、とてもよく似た機能を持っています。

今回はそんなビットコインキャッシュの特徴や価格動向を説明します。

この記事でわかること(ビットコインキャッシュ)


1. ビットコインキャッシュの仮想通貨としての特徴

ビットコインキャッシュは、基本的にはビットコインと同じ機能を持った仮想通貨です。ただしビットコインで問題となっていた点を改善していますので、より実用的な仮想通貨の1つと言えるでしょう。

まずは、ビットコインキャッシュの基本的な機能などを紹介します。

1-1. ビットコインキャッシュの基本情報

通貨 BCH / BCC
発行上限 2100万枚(20,999,999.9769BCH)
時価総額 約8700億円(2020年02月)(参照:coincap
決済速度 約10分
提唱者
承認方式 PoW
ハッシュアルゴリズム SHA256
公式サイト bitcoincash.org
ホワイトペーパー Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System (bitcoincash.org)
ソースコード bitcoincashorg (github)

ビットコインキャッシュは、ビットコインからハードフォークで分岐して生まれたフォークコインと呼ばれる仮想通貨です。

そのため発行上限、決済速度、承認方式、ハッシュアルゴリズムなどがビットコインとまったく同じなのです。

ビットコインキャッシュとビットコインのハードフォークの歴史

この分岐によって当時のビットコイン保有者に同数のビットコインキャッシュが配布されました。

その結果ユーザー数がビットコイン同等になり、時価総額もすぐに現在の位置へと昇り詰めたため、ビットコインキャッシュはフォークコインの中でもっとも成功した仮想通貨だと言われています。

ビットコインの分裂は投資チャンスか、初心者でもわかる分裂の仕組み

1-2. ビットコインキャッシュの機能

ビットコインキャッシュはビットコインとまったく同じではありません。別の仮想通貨へと別れる理由となった部分を含めて、違っている部分がいくつかあるのです。

その中でも特徴的な機能を紹介しましょう。

ビットコインとの違いの詳細については、以下を参照してください。
【初心者でもわかる】ビットコインとビットコインキャッシュの違い

ブロックサイズが大きい

仮想通貨の根源的な問題「スケーラビリティ問題」があります。スケーラビリティ問題が起こると、送金つまりや決済されないなどの問題が発生し、手数料の高騰を招きます。

スケーラビリティ問題とは? 影響とユーザーが回避する方法を解説

ビットコインキャッシュはこの問題に対して、ブロックサイズを大きくすることで対処しました。なお、現在のビットコインキャッシュのブロックサイズは、ビットコインの32倍にあたる32MBになっています。

難易度調整システム

ビットコインキャッシュではマイニングの難易度調整をよりダイナミックに下げるEDAというシステムを導入しました。

その結果、ビットコインキャッシュはハードフォーク後早い段階で十分なマイナー数を得ることができ、セキュリティを担保できたのです。

現在ではEDAは利用されていませんが、フォークコインを立ち上げる手法として有効なモデルケースとなっています。

オンチェーン

ビットコインのライトニングネットワークなどではブロックチェーンの外(オフチェーン)を活用して、決済速度を速めて手数料を下げる手法を取り入れています。

【イラストで完全理解】ビットコインのライトニングネットワークとは

オフチェーンにはブロックチェーン上(オンチェーン)のセキュリティ対策が効果ありませんので、オフチェーンでも改めてセキュリティ対策か必要です。

この二重の対策はセキュリティリスクになりますので、ビットコインキャッシュではすべての取引を必ずオンチェーンで行うことになっているのです。


2. ビットコインキャッシュのいまと未来

ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークした仮想通貨の中でもっとも時価総額が高く、成功した仮想通貨だと言われています。

そんなビットコインキャッシュの現在の状況と将来性について説明していきましょう。

2-1. ビットコインキャッシュの価格動向

ビットコインキャッシュの価格動向については、次のような特徴があります。

ビットコインキャッシュの価格動向の特徴

  • ビットコインと同じ価格動向
  • ハードフォークで価格が下がる
  • 業界動向がダイレクトに影響する

それぞれ詳しく説明します。

ビットコインと同じ価格動向

ビットコインキャッシュの価格動向は、ビットコインと同じような推移になっています。

ビットコインとビットコインキャッシュの価格推移比較

ビットコインとビットコインキャッシュの価格推移比較

ビットコインと同等の基本性能であることから、投資家からは同じようなものに見えているということかもしれません。

そのため、ビットコインキャッシュにあまり関係のないビットコイン関連のニュースでもビットコインキャッシュの価格に影響が出る可能性があります。注意しておく必要があるでしょう。

ハードフォークで価格が下がる

ビットコインキャッシュは2018年11月にハードフォークしています。このときのチャートが次です。

ビットコインキャッシュ(BCH)がハードフォークした時の価格

このハードフォークの理由が内部抗争だったと言われたこともあり、価格がぐっと下がっています。

ビットコインキャッシュの誕生自体、ビットコインの開発理念の違いが原因の1つですので、開発動向などについては今後も注視しておく必要があるでしょう。

業界動向が価格に影響する

2019年10月29日に急騰しました。

ビットコインキャッシュの価格推移(2019年10月の急騰)

これは、ビットコインキャッシュを推している人物が世界最大のマイニング企業「ビットメイン」のCEOに就任するという観測が浮上した結果だと言われています。

このように、ビットコインキャッシュに影響がある人物の動向でも大きく価格が変動しています。ビットコインキャッシュへの投資については、業界動向や情報収集が重要になってくるでしょう。

2-2. ビットコインキャッシュのメリットとデメリット

ビットコインキャッシュに投資するかどうかを判断するにあたって、知識がなければ他の仮想通貨との比較がうまくできません。ここに掲載したメリットデメリットで、他の仮想通貨と比較できることでしょう。

2-2-1. メリット

ビットコインキャッシュのメリットは、ビットコインのデメリットを解消しているものだと言えます。その中から代表的なものを紹介します。

スケーラビリティ問題を軽減している

ブロックサイズをビットコインの32倍にしていますので、取引数の急激な増大があったとしても、スケーラビリティ問題が顕著に発生することはほとんどないでしょう。

送金手数料が安い

ブロックサイズが大きくなったことで、1つのブロックに格納できる取引数が多くなりました。その結果、取引1件当たりの手数料が低くてもマイナーへの手数料の合計がある程度保たれますので、手数料が高くなることを防ぐことができます。

送金手数料を比較してみる
fork.lolというサイトで、ビットコインとビットコインキャッシュの手数料を比較することができます。
サイト内の「Transaction fees (24h averages)」という項目に、ビットコインとビットコインキャッシュのトランザクション1バイト当たりの手数料(satoshi)と1kB当たりの手数料(USD)が掲載されています。
実店舗でも使える

ビットコインキャッシュは手数料が安いこともあって、ビットコインよりも実用性が高くなっています。そんな理由もあって、国内でも実店舗で使える場所がいくつもあるのです。

【2019年調査】ビットコインキャッシュ(BCH)が使える場所19

2-2-2. デメリット

ビットコインキャッシュのデメリットも把握しておくことで、公平な判断を行うことができるでしょう。

マイナーへの負担が大きい

マイニングを行うにはブロックチェーンのコピーをマイナーのパソコンに保存する必要があります。

ブロックサイズが大きくなれば、それだけブロックチェーンのサイズが大きくなりますので、マイニングを行うパソコンの保存容量をひっ迫させることになるのです。

開発陣の対立

2018年11月のハードフォークは内部抗争が原因の1つと言われていますし、ビットコインキャッシュ誕生のきっかけも開発理念の違いです。

他の仮想通貨にもあることですが、ビットコインキャッシュは内部的に不安定な仮想通貨という印象がぬぐえません。SNSや業界動向をより注視していく必要があるでしょう。

2-3. ビットコインキャッシュの将来展望

ビットコインキャッシュは、ビットコインを実用的にするためにハードフォークされた仮想通貨の1つです。実店舗での活用に加えて、いくつかのビジネス展開が開始されています。

CoinText

Cointext
CoinText

携帯電話のSMSを使ってインターネットを介することもなく送金するシステムです。

SMSでの送金は銀行を介さないので、銀行口座を持たない人でも遠隔地へ送金できる手段としてアフリカなどの発展途上国で広まっています。ビットコインキャッシュの安い手数料が、このしくみにぴったりだったわけです。

bitpay

ビットペイ(bitpay)
bitpay

仮想通貨を使って支払いをすることができるペイメントサービスです。

ビットコインでの支払いにも対応していますが、より手数料が安く決済速度が安定しているビットコインキャッシュも利用できるようになっています。


3. ビットコインキャッシュを買うには?

ビットコインキャッシュは、国内の代表的な取引所で購入することができます。すでに登録済みの取引所があるのであれば、おそらくそこで購入できるのではないでしょうか。

ただし、ビットコインキャッシュを購入するにあたって注意するところがありますので、説明しておきましょう。

販売所か取引所か

購入方法には、販売所からの購入なのか取引板で取引して購入するのかの2種類があります。

取引所によっては、アルトコイン(オルトコイン)は販売所でしか購入できないところもありますので、注意してください。

販売所

取引所の運営企業と取引して仮想通貨を購入する場所です。価格はそのときの相場価格にいくらか上乗せした価格になっているため少し割高です。好きな量をすぐに購入できますので、確実に購入したい場合に重宝します。

取引所

取引板を使って他のユーザーとの間で売買する方法です。相場価格に近い価格で購入することができますので、割安で購入できる可能性があります。

ただし、取引手数料がかかりますし、そのときに取引板に掲載されている量までしか購入できません。他のユーザーとの競り合いになりますので、確実に購入できる保証もありません

必要な量が少なく、できる限り安く購入したい場合に利用すれば効果的でしょう。

取引所と販売所の違いを徹底解説!自分にあった売買方法を見つけよう

取引手数料が違う

取引所によって取引手数料入出金手数料が違っています。

販売所での購入の場合、取引手数料が不要な場合がほとんどですが、入出金手数料がかかってきますので、取引所の手数料についてはしっかりと調べておくようにしましょう。

なお、ビットコインキャッシュを購入するにあたって手数料についてまとめている記事がありますので、詳細はそちらを参照してください。

【2019年12月】ビットコインキャッシュの手数料を徹底比較
【2019年9月】ビットコインキャッシュをお得に買える取引所比較


まとめ

ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークによって分岐したフォークコインです。改めてその特徴と将来性をまとめておきましょう。

  • ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークで分岐した
  • ビットコインキャッシュのブロックサイズは32MB
  • ビットコインキャッシュの手数料は比較的安い
  • ビットコインキャッシュの取引は必ずオンチェーンで行われる
  • ビットコインキャッシュの価格動向はビットコインに準じている
  • ビットコインキャッシュはハードフォークで価格が下がっている
  • ビットコインキャッシュの開発陣は不安定なため要注意
  • 世界最大のマイニング企業がビットコインキャッシュを推している可能性がある

ビットコインキャッシュの時価総額は4位となっていますので、流動性やセキュリティについてはビットコインやイーサリアム同等だと考えても良いかもしれません。

ただし、今後新しいぜい弱性が見つかる可能性はゼロではありません。投資するのであれば、自己防衛をしっかりした上でポートフォリオを広げる程度の意識で投資するようにしましょう。

本サイトは情報提供を目的としたものであり、特定の商品、サービスについての売買の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
また、掲載内容は信頼できると思われる各種データをもとに作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
投資を行う際は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。