ライトコインとはどんな仮想通貨なのか? 活用状況と将来の展望

ライトコイン(LTC)とは

ライトコインはビットコインから派生し、ビットコインの次に古い仮想通貨(暗号資産)です。ビットコインの「高価」「送金が遅い」という通貨としての欠点を補うために生まれました。

そんなライトコインについて、基本的な情報と現状、将来性を解説していきます。

この記事でわかること(ライトコインとは)

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1. ライトコインの仮想通貨としての特徴

ライトコインは、ビットコインの欠点を補った「実用性のある」仮想通貨として2011年に誕生しました。ビットコインをベースに改造して作られた仮想通貨です。

ビットコインの決済速度の遅さやスケーラビリティ問題を改善することで、実用的な通貨を目指しています。

1-1. ライトコインの基本情報

通貨LTC
発行上限8400万枚
時価総額約2920億円(2019年12月)※
決済速度150秒
提唱者Charlie Lee
承認方式PoW
ハッシュアルゴリズムScrypt
公式サイトlitecoin.org
ホワイトペーパーなし
ソースコードLitecoin Project(github)

※参照:coincap

ライトコインはビットコインを改造しただけのものですので、ホワイトペーパーがありません。

開発理念はビットコインと同じ「ピア・ツー・ピアのデジタルキャッシュ」であり、その目的を達成するためにより使いやすくしたのがライトコインということになのです。

承認時間はビットコインの4倍速

ライトコイン(LTC)の送金スピード

ライトコインの決済速度は150秒、つまりビットコインの4倍の速度です。

決済速度が遅いというのは通貨として致命的ですので、ビットコインと比べ大きな改善点と言えるでしょう。

ただし発行上限がビットコインと同じままでは、4倍の速さで発行上限に達してしまうことになります。したがってライトコインの発行上限は、ビットコインの4倍にあたる8400万枚に設定されているのです。

複雑なハッシュ計算方式(Scrypt)

ライトコインではハッシュアルゴリズムにも改善を加えて、Scryptという方式を採用しています。

Scryptはビットコインが採用しているSHA-256よりも複雑で、マイニングにコンピュータの計算能力が必要な方式です。

マイナーにとっては余計な計算量が必要になりますが、当時はASICと呼ばれるマイニング専用機器が開発されていなかったため、マイニングへの参加ハードルを下げることができたのです。

1-2. ライトコインの機能

ビットコインからの改善だけではなく、ライトコインは実用性を高めるための新たな技術をいくつか導入しています。

送金遅延を解決するSegwit

セグウィット(Segwit)とは

Segwitは、ブロックに格納できる取引の数を増やすことでスケーラビリティ問題を緩和する方法です。

また、トランザクションの改ざんを防ぐことができ、このことによってライトニングネットワーク(後述)の導入が可能になります。

スケーラビリティ問題とは
大量の取引要求が発生することでブロックに格納しきれない取引が生まれ、決済遅延や手数料の高騰が起きる問題のことです。ブロックサイズを拡大することで回避できますが、ハードフォークによるコイン分裂のリスクがあります。
スケーラビリティ問題とは? 影響とユーザーが回避する方法を解説

マイクロペイメントを可能にするライトニングネットワーク

ライトニングネットワークとは

ブロックチェーンの外で取引を行って、最初の状態と最後の結果だけを1つの取引としてブロックチェーンに記録することで、取引速度の向上手数料の低減を実現するしくみです。

【イラストで完全理解】ビットコインのライトニングネットワークとは

ユーザー間で直接送金できるアトミックスワップ

アトミックスワップとは

お互いに信用がない個人の間で、仮想通貨を安全に交換することができるしくみです。

取引所を使わずにライトコインを他の通貨へ交換できますので、ライトコインが使えないサイトなどでもライトコイン決済できるようになり、ライトコインの利用価値を上げること効果が期待できます。

【図解】アトミックスワップの仕組みとは|メリット・成功事例も解説

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2. ライトコインのいまと未来

ライトコインはビットコインを補完する仮想通貨として生まれました。

その目的がどの程度実現しており、今後どうなっていくのかを価格動向も含めて解説していきましょう。

2-1. ビットコインを補完するために生まれた

ライトコインの特徴は、提唱者のCharlie Leeの言葉「ビットコインは金、ライトコインは銀」に集約しています。

ライトコインは、資産であるビットコインでは使いづらい「通貨」という点を補完することを目指しているのです。

ビットコインは金、ライトコインは銀

Charlie Leeの言葉は、ビットコインは大事に保管しておいて、通貨としてはライトコインを使うということを表しています。それだけ「使いやすい」仮想通貨を目指しているのです。

そのため、ライトコインはビットコインが通貨として使いにくい次の部分を狙い撃ちして改造しています。

決済速度が速い

ライトコインの決済速度は2分半です。また、ライトニングネットワークの活用によって、より高速な決済が可能になっています。

高速決済できることは、通貨の日常使用に不可欠なことでしょう。

1枚当たりの価値が低い

ライトコインは発行上限枚数をビットコインの4倍の8400万枚にしています。

もしライトコインがビットコイン同等に高騰したとしても、相対的に1枚当たりの価値はビットコインの4分の1になります。

価値が小さければ手数料も安くなりますので、ライトコインでの決済に対するハードルが下がるわけです。

少額決済に向いている

決済速度が速く手数料が安いということは、少額決済時にとても有利です。

日々の日用品や食料品などは、数万円単位で購入することは稀で、せいぜい数千円でしょう。そんな買い物のたびに数十分待たされ、数百円の手数料を取られるような通貨を使う人はほとんどいません。

ライトコインは決済速度の速さと安さで少額決済しやすくすることで、実用性を高めているのです。

2-2. プライバシーへの配慮

ライトコインはビットコインの実用性を高めたものですが、ただそれだけではなくビットコインが実現できていない問題点を改善しようとしています。

それが、プライバシーへの配慮です。

ビットコインはすべてを公開することで公平性を担保していますが、資産を扱っている以上すべてを公開することに抵抗のある人々は存在しています。

ライトコインはそういった層への配慮を取り入れることを目指しています。

ブロックチェーンの匿名性もきっかけがあれば個人特定が可能

ブロックチェーンの匿名性

ブロックチェーンにはアドレスごとの取引履歴がすべて記載されており、誰でも閲覧可能になっていますが、匿名性が高いと言われています。

それは、アドレスと利用者個人を結び付けるものがブロックチェーン上にないからです。

しかし何らかの理由でアドレスと個人とが結び付けられれば、たちまちその個人の資産状況やいついくらの取引をしたのかがすべて公開されることになります。

仮想通貨を取引するときにはアドレスを公開しますので、そのリスクは比較的高いと言えるでしょう。

MimbleWimbleはアドレスで所有者を追跡できない

MimbleWimbleというのは、ブロックチェーンを暗号化して取引データが当事者以外からは見えなくする技術です。

またMimbleWimbleの導入されたブロックチェーンではアドレスを再利用しませんので、アドレスから取引を追跡していくことがほぼできません。

この技術が実現すれば、ライトコイン上の取引がまったく見えなくなることでしょう。

2019年12月現在、ライトコインはMimbleWimble導入に向けた実験を行っている段階です。

(参考:Litecoin talk

匿名性を担保できる

匿名性を実現するMimbleWimbleを導入できれば、資産家層などがライトコインを資産として保有する可能性が出てきます。

また、企業間取引など取引そのものの秘匿性を必要とする取引をライトコインのネットワークを使って行うようなサービスが生まれるかもしれません。

ライトコインはそういったニーズを見越してMimbleWimbleの導入を目指しているのでしょう。

マネーロンダリングの標的になるリスク

ただし、完全に匿名性が保たれた管理者のいないネットワークは、マネーロンダリングを行うにはうってつけの環境と言えます。

マネーロンダリングは、各国の金融監督機関が仮想通貨を認可するに当たってもっとも警戒している点です。

そのため、ライトコインにとってMimbleWimbleは両刃の剣になるかもしれません。どちらにしても今後の進捗に注目してみましょう。

2-3. ライトコインの将来展望

ライトコインは実用性を上げるためにベースとなる決済速度や発行上限枚数の調整を行い、Segwitなどの新技術を導入してきました。

その結果、ライトコインはどの程度活用されていて、今後どうなっていくのでしょうか?

Aliant Payment Systemsとの提携

Aliant Payment Systems
出典:aliantpayments.com

Aliant Payment Systemsというのは、アメリカのクレジットカード決済処理サービスを提供している会社です。

2018年にライトコイン財団がこのサービス会社と提供し、ECサイトや小売り、モバイル決済でライトコインによる決済が行えるようになっています。

LitePayの頓挫

LitePayは、ライトコイン支払い専用端末とそれに付随して決済を行うシステムのことです。顧客からのライトコイン支払いの受付から法定通貨での銀行への入金までをカバーしたシステムで、ECサイトや小売業などでの利用が目論まれていました。

しかし2018年3月、ライトコイン財団はLitePayを開発していた企業との提携解除を発表しました。

企業側の財務上の問題でしたのでライトコイン自体に問題はありませんが、実用性を売りにしているライトコインにとっては大きな痛手となったことでしょう。

価格はどうなる?

ライトコインはビットコインよりも速くて使いやすい仮想通貨を目指して作られましたが、実際に通貨としての実用例はそれほど多くありません。

そのためか、ライトコインの価格動向に特徴的なものはほぼなく、他の数多くの仮想通貨と同様にビットコインに連動したような価格動向をしていると言えます。

2019年のチャートを比較してみましょう。

ライトコイン(LTC)の価格チャート

ビットコインの価格チャート

ビットコインと比較して通貨になり得る機能面の優位性はありますが、まだまだクレジットカードなどの競合には追いついていませんので、その点での大きな躍進はすぐには難しいと思われます。

ただし、MimbleWimbleの導入による匿名性が実現できた場合、種々の問題があるにしろ他のメジャーコイン(時価総額上位の仮想通貨)の中で注目される存在になることでしょう。

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3. ライトコインはどこで買える?

coincheck

ライトコイン(LTC)を買える取引所ーCoincheck

見やすくて使いやすいインターフェイスを備えた老舗の仮想通貨取引所です。

購入方法販売所
取引手数料無料
入金手数料(日本円)銀行の振込手数料のみ
出金手数料(日本円)407円

取引板を利用した取引はビットコインしか行えませんので、ライトコインは販売所で購入することになります。

販売所は取引所と違って、必要な数量を入力するだけで購入できます。自分のタイミングで好きなだけ購入できるのでかんたんです。

bitbank

ライトコイン(LTC)を買える取引所ーbitbank

初心者にも使いやすい取引ツールが評判の老舗の取引所です。国内の取引所には珍しく、オルトコイン(アルトコイン)を板取引で取引できますので、比較的安価で購入できます。

購入方法取引所
取引手数料メイカー※取引額の-0.02%
テイカー※取引額の0.12%
入金手数料(日本円)銀行の振込手数料のみ
出金手数料
(日本円)
3万円未満550円
3万円以上770円

※メイカー:取引板に表示されていない金額で売買すること
 テイカー:取引板に表示されている金額で売買すること

すぐに購入する必要がない場合などは、取引板にない金額を指定する「メイカー取引」に挑戦してみるのも良いでしょう。うまくいけば、手数料がマイナスになりますのでよりお得に購入できます。

GMOコイン

ライトコイン(LTC)を買える取引所ーGMOコイン

証券業やFXの大手として実績のあるGMOインターネットグループの仮想通貨取引所で、仮想通貨のFX取引もできる取引所です。

購入方法販売所・取引所
取引手数料メイカー※取引額の-0.01%
テイカー※取引額の0.05%
取引手数料(販売所)無料
入金手数料(日本円)銀行の振込手数料のみ
出金手数料(日本円)無料

ライトコインを板取引での取引と販売所の両方で買えますので、都合やタイミングに合わせて適した方法を選ぶのが良いでしょう。

bitFlyer

ライトコイン(LTC)を買える取引所ーbitFlyer

仮想通貨の盗難保険があるため安心感があり、ビットコイン取引では取引高日本一にもなっている人気の取引所です。

ネットショッピングなどネットサービスをbitFlyer経由で利用することでビットコインをもらえるサービスもあり、初心者が入りやすい環境を作っています。

購入方法販売所
取引手数料無料
入金手数料
(日本円)
住信SBIネット銀行無料
住信SBIネット銀行以外330円
出金手数料
(日本円)
三井住友銀行3万円未満 220円
3万円以上 440円
三井住友銀行以外3万円未満550円
3万円以上770円

ライトコインを取引板で取引では購入できませんので、販売所を利用します。販売所であればいつでも好きな量を売買できますので、取引の際に重宝するでしょう。

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まとめ

ライトコインはビットコインの実用性を高めるために、ビットコインを改造して作られたものです。

実用性を証明するためには決済サービスなどでの実績が必要ですが、残念ながらライトコインには目立った成果がなく、LitePayの頓挫がマイナスとなって価格がくすぶっている状態と言えるでしょう。

  • ライトコインはビットコインをベースに作られた
  • ライトコインの決済速度は2.5分、発行上限枚数は8400万枚
  • ライトコインは仮想通貨の実用性を高めるために作られた
  • ライトコインはプライバシーの強化に努めようとしている
  • MimbleWimbleが実装されれば、アドレスが分からず第三者が取引履歴を確認できなくなる

いまはまだ大きな成果が出ていないとはいえ、ライトコインはSegwitやライトニングネットワーク、アトミックスワップ、MimbleWimbleなどの最新技術を積極的に取り入れています。

この確実な準備は、将来の大きな飛躍につながる可能性は十分にあるでしょう。