ネム(NEM/XEM)ハーベストやってみた! やり方&準備を解説

ハーベストとは

ネム(NEM/XEM)の取引承認を行い、報酬を獲得することをハーベストと呼びます。

ビットコイン(BTC)のマイニングには専用のコンピューターが必要で、電気代もかかってしまいますが、ネムのハーベストはパソコン1台あれば自宅でも簡単にできます。

この記事では、ネムのハーベストを行うために必要な準備方法を詳しく解説していきます。

1. ハーベストとは 

ネム(NEM)のハーベストとは、NEMのブロックチェーン上での取引の承認を行う作業のことを言います。

ビットコインの取引承認はマイニングと呼ばれますが、ハーベストとマイニングは根本的に異なります

またマイニングをするにはハイスペックな専用のコンピューターが必要ですが、ハーベストでは専用機材は不要。10,000XEMの保有があれば、ハーベストに参加できます。

PoI(プルーフオブインポータンス)
ネムは取引の承認をPOI(プルーフオブインポータンス)という仕組みを元に行なっています。
POIは通貨を保有する人の「重要度」に合わせて承認権を与える仕組みで、通貨の「重要度」は「保有量・取引回数・取引量」のことを指しています。

2. パソコン1台でハーベストに参加する方法

ハーベストの条件

実際にハーベストに参加する手順を解説します。

2-1. ローカルハーベストと委任ハーベスト

ネムのハーベストには2種類あります。

  • ローカルハーベスト
  • 委任ハーベスト

ローカルハーベストと委任ハーベストを比較すると、委任ハーベストの方が手軽に参加できます。

なぜなら委任ハーベストは他の人のノードを利用してハーベストを行うため、電気代や特別なセキュリティ対策を考えなくて済むからです。

ローカルハーベスト 委任ハーベスト
概要
  • 自分のPC上のノードを利用して取引の承認を行うもの。
  • 常にハーベスト用の端末(PCなど)をオンラインの状態にしなければならない。
  • 他人のPC上のスーパーノードを利用して取引の承認を行うもの。
  • 端末がオフラインでも報酬を受け取ることが可能。
メリット
  • 手数料を払う必要がない
  • 電気代がかからない
デメリット
  • 電気代がかかる
  • 自分でサーバーを用意する必要がある
  • 自分でセキュリティ対策をしなければならない
  • 手数料がかかる

2-2. 必要なものは10,000XEMとウォレット

今回は委任ハーベストの方法を紹介します。まず10,000XEMネム専用ウォレットを準備しましょう。

新たな公式ウォレット開発が決定
2019年5月10日、新たな公式ウォレットの開発が発表されました。
ブロックチェーンのアップデート「カタパルト」のロードマップの発表があり。現在開発が進められております。
その中で、カタパルトの公式モバイルウォレットの開発に向けて開発企業が決定。
カタパルトの実装に伴いモバイルウォレットとすることで、支払い送金機能の追加など、ユーザーの実用性を高めたものとするそうです。
今後開発のスケジュールやロードマップが発表されるとのことです。

step1. ネム専用のウォレット「Nano Wallet」をダウンロード

まずはNano Walletのサイトから該当するデータをダウンロードします。

nanoWalletをダウンロードする
自分の利用するOSに合わせてダウンロードする

step2. Nano Walletに登録する

右上の「SIGN UP」を押し「SIMPLE WALLET」を作成します。使用するネットワークは「mainnet」を選択します。

nanoWalletに登録する

ウォレットの名前を決めて、秘密鍵のバックアップを取りましょう。

nanoWalletの設定をする

利用規約を確認して同意すると、Nano Walletの登録は完了です。

step3. Nano Walletに10,006XEMを入金する

Nano Walletで自分のアドレスを確認して、取引所などから10,006XEMを入金しましょう。
※ハーベストの設定で6XEMが必要になります。

nanoWalletに入金する

送金した10,000XEMが有効と認められるまではハーベストを始めることができません。

この有効と認められたネムのことを既得バランス(Vested balance)と言います。

既得バランスは以下の計算方法で算出することができます。

n日目の既得バランス = (XEM保有量 - 前日までの既得バランス) × 0.1 + 前日までの既得バランス

既得バランスが10000XEMに達する日数は、保有量が10,000XEMの場合90日ほどかかり15,000XEMだと45日ほど。

保有量が大きいほどハーベストへの待ち時間を大幅に削減することができるので、余裕のある方は少し多めに入金してもよいかもしれません。

2-3. 作業時間5分でハーベストスタート

既得バランスが10,000XEMを越えるとハーベストに参加することができます。

ここまでくるとハーベスト開始まではもうすぐです。

Service」という項目から「Delegated Harvesting(委任ハーベスト)」のアカウント設定を行います。

nanoWalletで委任ハーベスト

左の青いボタン「Active/ Deactivate the delegated account」を押し、手数料0.15XEMで委任ハーベストの有効化を行うことができます。

nanoWalletで委任ハーベストを有効にする
「Vested balance」が10,000XEM以上で、ハーベストに参加できる

委任ハーベスト有効化まで数時間かかります。有効化されればハーベストがスタートします。

ハーベスト結果の確認はスマホでもできる

スマホ版NEM WalletにNano Walletを連携すれば、以下のことがスマホからできるようになります。

  • 残高確認
  • ネムの送受信
  • ハーベスト履歴の確認

App store|NEM Wallet

▼普通にウォレットとしての使い方はこちら▼

3. ハーベストは儲かるのか

ハーベストは儲かるのか

設定さえ完了すればハーベストが始まりますが、どのくらい利益が出るものなのでしょうか。

3-1. 利益は月に数千円

ネムは重要度が高いほどハーベストをしやすくなるため、取引量保有量が少なければハーベストに成功することは難しくなります。

しかも一度のハーベストで得られる量は「0.15XEM」。ハーベストが1ヶ月間で一度も行えないこともあるので、楽に儲けられる手段とは言えないようです。

重要度が高まると、月に500~1,000XEMを獲得できる人もいます。しかし仮に500XEMを獲得したとしても、1XEM=約6円の場合は、3,000円程度にしかなりません。

重要度を上げるには?
保有量を上げるのが難しい場合は、取引量を増やすという手段もあります。NEMで投げ銭ができるブログサービス「nemlog」や、twitterのサービス「tipnem」などを活用してみましょう。
Nemlog
Tipnem
ハーベスト報酬がゼロになる可能性もあり
ハーベストは取引承認を行なった報酬として配られます。
NEMの送金が少なくなれば取引承認の数も減り、必要な手数料も下がるので、ハーベストでもらえる報酬がゼロになる可能性もあります。

3-2. スーパーノードは儲かるがハードルが高い

スーパーノードとはハーベストの参加者を統括するリーダーのようなもので、いままでの取引記録が書かれたブロックチェーンの管理をしているノードのことです。

ネムのブロックチェーンにおいてとても重要な役割を果たすので、誰でも簡単になれるわけではなく、厳しい条件が設定されています。

3-2-1. スーパーノードになる条件

スーパーノードになるためには以下の条件を満たすことが必要です。

スーパーノードになる条件

  • 3,000,000XEM以上を保有
  • 5,000kbps以上の回線速度
  • 24時間稼働し毎秒2,000回以上ハッシュ計算できるコンピューターとサーバー
  • NEMブロックチェーンと同期しており、全取引履歴をもっていること

NEMの必要な保有量を日本円にすると1,800万円ほど(2019年4月1日現在)。回線速度やコンピューターに関しては少しスペックが高いくらいなのでそれほど障壁ではなく、むしろスーパーノードになる上で一番の壁となるのは3,000,000XEM保有することです。

3-2-2. スーパーノードになるメリット

スーパーノードになると毎日約300XEMを獲得することができます。

1XEM=6円で計算すると、毎日1,800円分のネムを手に入れることができ、ネムの価格上昇なども起これば、もっと心強い資産にもなり得ます。

3-3. ハーベストやってみた

ハーベストをやってみた

コインペディア運営委員会のエンジニアが委任ハーベストを行っていたので、結果を訊いてみました。

とにかく利益がでない

2019年2月に1カ月やってみた結果、なんとほとんど成功せず。委任ハーベストなので1回あたりの報酬も低く、日本円で1円未満しかありません。

ハーベストの結果
実際の結果。成功頻度も低く、1回あたりの報酬額もごくわずか。

儲けるためではないとはいえ、さすがに悲しかったようです。

ノードがいつのまにか死んでいた

実は2018年の夏にもハーベストを実施していました。しかしこの時は、いつの間にかノードが稼働状態でなくなっていた(死んでいた)とのこと。このときの委任先はいわゆるスーパーノードでしたが、ノードが稼働状態でないとハーベストは行われません

あまりに成功しないので存在を忘れてしまい、ノードが稼働状態でなくなっていたことにも気づかなかったようです。

ハーベストがスタートしたからと放置せず、こまめにノードの状態をチェックしましょう。

ノードが停止したら通知してくれる「NEM Harvesters」というサービスもあります。

NEM Harvesters

4. ハーべストで得たネムの納税手続き

ハーベストで得たネムは取引で得たネムと同様に課税対象となり、所得税または法人税が課税されます。

所得税の場合は、ハーベストで得たネムは事業所得または雑所得として扱われます。ハーベストによりネムを手に入れた時の価格(所得価格)とその必要経費をもとに納税額を計算します。

知らず知らずのうちに脱税と疑われてしまう可能性もありますので、ハーベストで得た所得はしっかりと申告するようにしましょう。

納税に関する具体的な事例は国税庁のHPに記載されているので参考にしてください。仮想通貨(暗号資産*)所得を簡単に計算できるエクセル式の計算書も公開されています。

*2019年3月、呼び名を「暗号資産」とする法律案が金融庁から第198回国会へ提出されました(参考|第198回国会における金融庁関連法律案

国税庁|「仮想通貨関係FAQ」の公表について

まとめ

ネムのハーベストについて必要な準備と方法は理解できたでしょうか?

10,000XEMを用意してから実際にハーベストを始めるまでには数日必要ですので、もしハーベストに参加するなら早めに準備を始めましょう。

ハーベストに参加することでネムという通貨の特徴をさらに深く知ることができます。仮想通貨の勉強という点でも役に立つかもしれません。