
XRP(通称:リップル)は、多数の投資家から将来が期待されているオルトコイン(アルトコイン)であり、保有を続けている仮想通貨(暗号資産*)投資家も多いです。
ここで、彼らは実際にどれくらいのXRPを保有しているのでしょうか。
本記事では、自分のXRPの保有数の順位を確認する方法など、XRPの保有数にまつわるトピックを中心に解説したいと思います。
*2019年5月、呼び名を「暗号資産」とする改正資金決済法が可決されました(参考|日本経済新聞)
目次
1. リップル(XRP)の保有数の順位を確認しよう!
XRPは世界中の投資家によって保有されていますが、自分の保有するXRPは他の投資家と比べて多いのか気になったことはないでしょうか。
XRPはウォレットのアドレスさえ知っていれば誰でもそのアドレスの保有数を知ることができます。
ここでは、XRPの保有数を確認する方法について解説していきます。
1-1. あなたのXRP保有数の順位は世界で何番目?
XRP Stats(https://ledger.exposed/)というサイトでXRPの保有数を調べることができます。
英語表記のサイトですが、非常にシンプルなデザインなので英語がわからなくても十分利用することができます。
トップページの「Your Richlist Index」から自分のXRP保有数が世界ランキングにおいて何位なのかがわかります。
「Your Richlist Index」の下の「Lookup」をクリックすると、下図のページに移動しウォレットアドレスを入力する欄が表示されます。
ここに自分のアドレスを入力することで、自分が世界で何番目にXRPを保有しているかがわかります。
なお、上位の保有者には取引所アカウントも含まれています。
ユーザーが取引所に預けているXRPはウォレットごとにカウントしていない可能性が高いため、ここで表示される順位は参考程度にするとよいでしょう。
1-2. 自分の保有数が上位何%かも調べられる
XRP Statsでは他にも、自分の保有数は上位何%に入るかについても調べることができます。
これについては、XRP Statsのトップページから、中央の「Richlist stats」の項目から見ることができます。
「Richlist stats」のページに移動すると、最初に上位100アカウントの保有するXRPの数量が全体に対して何%であるかが書かれています。
上位100アカウントがXRP保有数の約76%を占める
2019年10月段階では、上位100アカウントだけで約76%のXRPを保有しているということですので、XRPの保有数が上位に極端に偏っていることが分かります。
上位9アカウントはそれぞれが10億XRP以上を保有している
その下には、保有数別のアカウントの数が記載されています。
例えば10億XRP以上保有しているアカウントは2019年10月時点で9アカウント存在します。おそらく仮想通貨取引所のコールドウォレットでしょう。
また、約70,000XRPを保有している人は全体に対し上位1%です。
2019年10月現在のXRPJPYのレートは約30円ですので、約210万円相当のXRPがあれば上位1%に入れるということになります。
「Trend」を見ると保有率の推移を見られる
表の「Trend」の部分を見てみると、上位0.5%以下はいずれも右肩上がりになっていることが読み取れます。
「Trend」とは、保有数上位に入るために必要なXRPの数量を、時間の推移による変化とともに表したものです。
例えば、どれだけ保有していれば保有数上位1%に入れるかという数値を示しており、その数量が時間とともにどのように変化しているかがわかります。
0.5%以下の数値が右肩上がりであることは、すなわち小口のXRP保有者が増えてきていることを示唆します。
徐々に保有数の偏りが緩和する傾向にある
XRPの保有数は上位に極端に集中していると上述しましたが、その状況は緩和する傾向にあることがわかります。
将来的に決済手段としての普及を期待されているXRPにとって、保有の分散は好ましいことだといえるでしょう。
- XRPの数量は保有数上位のアカウントに極端に集中している
- 少量のXRPを保有するアカウントは増加傾向にある
2. 今後のXRPはどうなる?
2019年10月時点でのXRPは約30円と、2017年に高値を付けて以来下落を続けています。
多くの投資家から注目を集めているXRPですが、今後はどのような展望が予想されるでしょうか。一方でXRPは依然として上昇に転じる気配は見られず、盛り上がりに欠ける印象は否めません。
しかし、2017年末の驚異的な高騰からもわかるように、一度大衆心理がプラスに傾けば再び評価されることも十分考えられます。
2-1. 2019年9月時点でビットコインの現物保有額がXRPを上回る
上述したように、2019年に入ってからはビットコインが再び上昇に転じる動きとなりました。
(日本仮想通貨交換業協会:統計情報 仮想通貨取引月次データ(2019年7月https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/statistics/201907-KOUKAI-01-FINAL.pdf)
それに伴い、これまで日本において現物取引高1位だったXRPはビットコインに抜かれる形となり、現在XRPの現物取引高は2位となっています。
ただ、2019年前半まではXRPの現物取引高が1位だったことを考えると、XRPの価値は現在も投資家たちから高く評価されているとみることもできます。
現物取引高1位の座がビットコインに奪われたことはXRPにとってネガティブなニュースに聞こえるかもしれません。
しかし、ビットコイン市場が活況を呈し、仮想通貨市場に投資家の資金が入る可能性を考えるとプラスの材料ともいえるでしょう。
2-2. リップル社によるXRPの売却
リップル社とはアメリカの民間企業であり、XRPを開発した企業です。
▶リップル社?リップル?XRP?違いは何? これを読めばリップル(XRP)がわかる!RippleとXRPの違い
リップル社は全体の約6割のXRPを保有しており、その分XRP市場に与える影響も大きいです。
実際、リップル社はXRPのOTC取引(市場を介さない相対取引)でXRPの売却を行っており、その目的は売却益をXRPの発展を促す事業へ投資することとされています。
この売却がXRP価格低迷の原因か?!
しかし、リップル社のXRP売却がXRP低迷の要因となっているという非難の声も上がっています。
リップル社にXRPの売却をやめるように促す嘆願書も出され、3500人以上の投資家の署名も集まりました。
それに対しリップル社は、XRPの売却は市場価格に影響は与えていないと反論しており、議論は平行線をたどっています。
(出典:コインテレグラフ リップルCTO、”仮想通貨XRPの投げ売り止めろ”運動をけん制)
2-3. 仮想通貨リブラの存在
リブラはFacebookによって発表された、現在非常に話題となっている仮想通貨です。
リブラのプロジェクトにはVISAやMastercardなど、決済に関連した分野においてトップの企業が参加しています。
XRPとリブラが競合する?噂に注意
このことからリブラには決済手段として大きな期待が寄せられていますが、決済手段としての優秀さゆえにXRPと競合するのではという投資家からの懸念もあるようです。
その懸念がXRPの低迷の要因であると唱える専門家もおり、投資家にとっては悩ましいところです。
リブラはまだホワイトペーパーが公開された段階であり詳細は明らかになっていないところも多いですが、情報が出るにつれてXRPの強力なライバルとなる可能性も否めません。
(出典:コインテレグラフ 「投げ売りしてXRPレジャー傷つけるわけない」リップル社が回答|仮想通貨XRP価格低迷の背景にリブラ?)
3. XRPの保有は万全のセキュリティで行おう!
たびたびニュースで取りざたされるように、仮想通貨はハッキングなどの被害が多い分野です。
そのため、秘密鍵をハードウォレットで保管するといった個人で行う対策がリスク回避において重要になります。
それでは、最後にXRPへの長期投資においておすすめの保有方法であるハードウォレットについて説明します。
保管にオススメ「ハードウェアウォレットLedger Nano S」
ハードウェアウォレットとしてメジャーな製品がLedger Nano Sです。
秘密鍵をインターネットと完全に隔離することはもちろん、暗号化やPINコードをはじめとする数多くのセキュリティで安全に資産を守ることができます。
また、Ledger Nano Sを使用すれば取引所を介せずとも仮想通貨の送金や受け取りができ、送金速度の設定も可能です。
XRPだけでなく1100種類以上の仮想通貨を保管可能
保管できる仮想通貨は実に1,100種類以上におよび、もちろんXRPも保管可能です。
全世界で10万人以上が使用している非常にメジャーなハードウォレットですので、今まで取引所の口座に保管していた人や、ハードウォレットを使用してみたかったという人は、ぜひ導入を検討してみましょう。
オークションや中古の場合、秘密鍵やPINコードを盗まれ資産がなくなる可能性があります。
まとめ
2017年の熱狂以来、XRPは勢いに欠けている印象は否めません。
しかし、現物取引高はビットコインに次いで2位と非常に高水準です。そのことからも、XRPの価値が高く評価されていることがわかります。
また、仮想通貨事態も非常に革新的な技術であり、将来的に決済・送金手段として広く一般に普及する未来は多くの人が予想しています。
2017年末の高騰のような相場が再来する可能性もゼロではない一方、仮想通貨リブラという強力なライバルの登場など、周囲の環境も日々変わっていきます。
投資に絶対はないというのはよくいわれることですが、日々の情報収集や分析を怠らないことが、投資においては大切だといえるでしょう。
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